せんせいのコラム

2021年7月5日

きっかけ

         

なんだか最近「いいね」が増えてきている気がします。あくまで私の中で思っている私目線の「いいね」ですが。ご存知の方多いと思いますが、最近は園内に生き物が増えています。おたまじゃくし、カエル、サリガニ、メダカメダカだと思っていた魚(未だ判明せず)、ドジョウ、エビ、ヤゴ、カタツムリ。野菜はトウモロコシ、ピーマン、オクラ、ミニトマト、きゅうり、スイカ。

飼育をしたり栽培をしたり、生き物が身近にいる環境は様々な発見があり、子ども達の興味関心が引き出されるとても良い環境だと思います。今までも少なからずありましたが、きっかけは一人の園児が持ってきてくれた「トノサマガエル」。

このちょっとした出来事を「きっかけ」としてくれた先生達に「いいね」です。

この興味関心が今では「ザリガニ釣り」にまで発展しています。初めは園で釣竿を用意するということでしたが、せっかくならご家族も巻き込んでしまおうと釣竿はご家庭で作ってきてもらうことに。各々が自分の釣竿を嬉しそうに持っている姿を見て正解だと感じました。ここでも「いいね」です。

園庭ではサナギが蝶になる様子を見つけたり、先生達は朝の掃除の時間にアリの行列を見て盛り上がっていたり。これは「まぁ・・いいね」です。

小さな出来事がきっかけとなり、園内に面白い場面面白いと思える感性が増えてきています。

話は戻りますが、生き物も野菜栽培もそれ自体に発見があり興味関心を引き出してくれる素晴らしいものですがそれ以外にも、一緒に生き物を探していたら違うクラスの子と友達になったり野菜を一緒に見ている時に新しい会話が生まれ一緒に遊ぶようになったりたくさんの「きっかけ」を作ってくれるものでもあります。

私が小学校時代に友達関係がうまくいかなかった時修復してれたきっかけとなったのも生き物探しでした。これについてはまた機会があればコラムにしたいと思います。

追記:
園内で終わるかと思っていたムーブメントが少しばかり広がりを見せ・・今度、「日本生態系協会」の方が当園に来ることになりました。これもまた機会があればお知らせします。

1匹のトノサマガエルと1人の園児がきっかけとなりなんだか面白いことになってきています。

2021年6月7日

0.5秒

         

「0.5秒」 日頃より園の活動に多くのご理解とご協力をいただき誠にありがとうございます。 幼稚園と保育園の違いの一つに「園庭」があります。園庭の種類ではなく、その設置基準に違いがあります。 保育園の園庭は近所の公園等で代替可能です。よくお散歩している光景を見ますね。幼稚園では同一敷地内に園庭があること、または隣接していることが求められます。 それぞれに細かい基準がありますが、今回は割愛します。 0.5秒。 これは子どもが転倒する時の平均の時間です。すぐそばに先生や大人がいたところで防げるものではないでしょう。本園では園庭各所、時間帯によって先生の配置が決まっています。多くの人数を配置し子ども達の遊びを見守ります。 しかし、怪我を完璧に防ごうとすれば、結論は「遊ばせない」です。四方をクッション性のものにして、少人数で遊べば限りなくゼロに近づけるかもしれませんが、それを続けていると、極端に言えばその環境以外で活動することができない人になってしまいます。 私たち幼稚園は「教育」を行う場所です。園庭で繰り広げられる遊びも子ども達の成長にとって大切であることから、各園とも子ども自身の成長に繋がるよう様々な工夫を凝らし整備していることでしょう。 その一つにリスクとハザードという概念があります。リスクは成長する上で許容できる危険を指し、先生や子どもがその危険を認識した上で遊んでいることです。ハザードは認識できていない危険のことです。例えば、転んだ先に鋭利なものが目に見えない形で潜んでいたりすればそれはハザードとなるでしょう。私たちはリスクとハザードを管理しながら、子ども達の成長に繋げていかなくてはなりません。 ご入園時にもお伝えしていますが、遊んでいれば怪我をします。「怪我はつきもの」とはいえ、負ってはならない怪我というものがあります。毎日過ごしていると、いつしかそれが当たり前になっていき、危険に気が付かないという事態に。 安全だけど面白くもない場所、楽しそうだけど管理できない場所。どちらでもいけません。園全体の意識を高め、第三者のプロの視点も入れながら園庭の安全管理を行なってまいります。 「0.5秒」のその後、大きな怪我に繋がらないよう沢山の時間をかける必要があります。

2021年4月22日

そうだねぇ

         

子ども達と園で過ごしていると

たくさんの表現で溢れています。

それはまだまだ未完成であったり

感じたことをそのまま言葉にしてみたり。

うまく言葉にできないけど姿や表情でも伝わります。

 

まだ葉がついていない木を見て「はだかんぼだねぇ」

強風に煽られる鯉のぼりを見て「慌ててる」

子ども達の表現が私たちの心を潤してくれる気がします。

そうだねぇ。と言って聞くのが大好きです。

2021年4月15日

変えるタイミング

         

本園は切り替えや取り組みが早いと言われることがあります。新しいものを導入するのが早いということだと思います。大切にしたいものや、根本にある想いは何一つ変えていないのですが、伝え方や見せ方、その他、園生活における様々な方法を変えることはままあります。もちろんその方が良いと思って変えているのですが、時には失敗することもあります。子ども達の園生活が良くなっているか、保護者の方にご理解を得られているか、先生達の仕事の質が向上しているか。大きく分ければこの辺りで失敗かどうかの判断がつきます。変えるのは結構勇気が必要です。長い時間をかけて悩み、検討した結果変えない時もあれば、大掛かりな事なのにパッと変えられる時もあります。

今回、園だよりをより見やすくするために「おうちえん」のドキュメンテーションという機能を活用することにしました。様々な機能がありますが操作は直感的で先生達も操作しやすく、より子ども達の成長を伝えられるものになりそうです。

今回は4月リリースだったのでそのタイミングで使ってみてから判断ということになりました。とても良かったのでこのタイミングで変えさせていただきます。