せんせいのコラム

2016年5月6日

ちびっこクラブ

         

2016年(平成28年度)ちびっこクラブにご入会いただいた皆様ありがとうございます。

ちびっこクラブに入っていただいた動機は・・・

・集団生活を経験させたい
・親子で友達を作りたい
・みどり幼稚園の様子を知りたい

可能な限り一人一人の思いにこたえ、お子様、お母様に満足していただけるよう
楽しい雰囲気の教室にしたいと思います。

どんなことして遊ぼうかな
絵本は何を読んであげようかな

楽しく遊ぶ様子を思い浮かべながらカリキュラムを考えました。

いよいよ5月9日(ひよこクラス)10日(A・Bクラス)11日(C・Dクラス)
からスタートです。

皆様にお会いできることを楽しみにしています。

ちびっこクラブ

2016年4月6日

【いよいよ入園】

         

本日は気候にも恵まれ、桜の咲く中入園式ができました。
元気に返事ができた子
恥ずかしかった子
様子を伺っていた子
泣いてしまった子
様々だった事でしょう。
私の方が落ち着かない・・といった保護者の方も
いらっしゃったのではないでしょうか。

これから始まる幼稚園生活。
子ども達は期待と不安でいっぱいでしょう。
保護者の方もそれは同じかもしれません。

幼稚園に登園する時、泣いてしまうかもしれません。
いや、泣くものだと思っておく位の方が良いかもしれません。
今まで一緒だった保護者の方と離れるのはそれだけ大変なことなのです。
大人ならその気持ちを他の方法で表現するでしょうし、
解決方法だって自分で見つけ、早く適応しようとするでしょう。
しかし、子ども達はその適応に少し時間がかかります。
あえて、申し上げるなら、そのような事を体験することも
幼稚園に通わせる意味の一つではないでしょうか。
初めての大きなハードルです。
親と離れる体験や、未知の所へ踏み込んでいく体験。
きっと将来子ども達の中に経験として蓄積されていくはずです。
我々職員一同、
「安心感」「楽しい時間」「自分の居場所があること」
を子ども達に感じてもらえるよう努めてまいります。

これから始まる幼稚園生活。
よろしくお願い申し上げます。

2016年1月15日

気の赴くままに!

         

3学期からこんなものを設置してみました。

 

 

常設の棚。
それぞれのBOXには、木や紙、紐やスポンジ、様々な木の実に塩ビ管の切れ端などあらゆるものが入っています。そのままでは使いようがないものも多々あります。

(写真はほとんど空ですね。補充するとすぐに無くなります・・)

これらは子ども達が自由に使うことができます。

棚を設置して子ども達に伝えたことは、

・使わなかったものは片付ける
・何か作っている途中なら自分で管理する
・何か作ったのなら家に持ち帰っても良い

「これらを使って何かを作りましょうっ!」

とは一言も言っていません。そして先生達も過剰に踏み込んだり
何かを作るためという意識は持たないようにしています。

「お友達に怪我をさせるような使い方をしなければ、好きに使っていいよ。」

全く興味がない子。
毎日のように棚を覗いては作業台まで行き作業に没頭する子。
とりあえずやってみたけど、すぐ飽きる子。
好きな材料がなければやらない子。

それはもう十人十色で、とても興味深い様子が見られます。
何かを作らせる為に設置したのではなく、子ども達自身が気の赴くままに使える。普段の一斉活動(制作の時間と決められている時間)ではなく、子ども達自身のタイミングで始められ、やめることもでき、自由遊びの時間の中で時間の許す限り続けていることができるもの。

自分で始め、自分の好きなように使い、自分で止める時を判断できる。
遊び込める。やり遂げられる。

「気の赴くままに」

今は目新しくもあり、人気ですが、これが当たり前となり一段落した後が楽しみです。

※お持ち帰りすることがあるかもしれませんが予めご了承ください。

 

2015年12月16日

私の先生 ※本園の園だよりから転載

         

どうも周囲とうまくいかず、放課後に遊ぶ友達を探すのも一苦労。
特定の子と仲が良い訳でもなく、所謂、親友と呼べる存在も居ませんでした。

今から20年以上前の小学生の頃の話です。

あまり話すのが上手ではなく、自分から話しかけるという事をあまりしなかった。
それも原因の一つかもしれません。
友達と遊びたい気持ちは誰よりも強いけど、それを上手に伝えられないのです。
周りは同じ年の子ばかりですから、そんな気持ちを読み取るなんて事は当然できません。

ようやく遊ぶ約束をしたのは良いけど、当時は携帯電話などもありません。
約束した公園で2時間も3時間も待っている事が数え切れないほどありました。
そのうち門限の17時がやってきて、遊べずに家に帰る事になります。
時には、約束した子が他の子と遊んでいるのを見かける事も。
それでも、そこに混ざって遊ぶ事ができない。なんて言えば良いのか分からないのです。

寂しさが限界に達すると、それが怒りに変わる時がありました。
なんで!昨日約束したのに・・。
翌日の学校で朝一番で問い詰めます。

「お前とは遊びたくないから。」

相手の顔めがけて手が出ます。
ぐっとこらえているつもりでも、周りから見たら我慢するより先に手が出ているのです。
その後すぐに後悔する事になるのですが。手遅れです。
いくら謝っても、本人はおろか周りの子はもう見向きもしてくれません。

母親は毎月のように色々な相手のご両親へ頭を下げてお詫びしていました。

遊んでくれる子も若干居ました。でもそれは私の事が怖いから。すぐ手を出すから。
今思えば、遊んでおかないと面倒臭いからだったのでしょう。

小学4年生の時、担任の先生が男性の先生になりました。
とにかく元気な40代後半の先生。初めての男性の担任の先生。
子供心に期待と不安が入り混じっていたのを覚えています。
そしてこの先生が私の教わった先生の中でいつまでも忘れられない先生となりました。

ある日、先生が帰りの会でこんな事を言いました。

今日の学校が終わった後、先生と遊びに行くやつはいるか。

その頃はまだ毎週土曜日には学校がありました。
午前で終わるので、午後は遊べます。
でも嬉しさ半分、誰か遊んでくれるのかという不安半分。
そんな時にこの先生の提案は非常に魅力的でした。
迷わず手を挙げお昼ご飯を食べて集合場所へ。

集まった人数は僕ともう一人か二人で女の子だったのを覚えています。
普段あまり話した事ないような子達でした。どちらかといえばクラスでは目立たない子。

これは・・・。と思ったのですが、もう引き返せません。
どこに行くのか見当もつかないまま先生を先頭に歩いて行きます。

やってきたのは小川、といっても用水路のような場所で周囲には田んぼや土手、伸び放題になった雑草がある場所でした。先生はその用水路の下流に足を突っ込み、持ってきた網を構えました。そして私に、上流から走ってこいと言うのです。察しはつきます。

捕れるわけないでしょ。

半信半疑で、とりあえず走ったのでした。
すると網の中にはフナやナマズ、ドジョウもいました。
それからはもう夢中で用水路を何往復もして、ついでに田んぼでカエルも捕まえて帰りました。
その間、他の子がどうしていたのか全く覚えていませんが、とにかく心の底から楽しく、満たされた気持ちで家に帰ったのは鮮明に覚えています。

それからというもの、毎週土曜日は先生と網を持って探検に行く事が楽しみで仕方なかったのです。そのうち、今まで私を敬遠していた子達も一緒に遊びに行くようになりました。
どうやら魚や蛇、あらゆる生き物を素手で触れて、たくさん捕れるのは私だけだったようです。いつの間にか私と遊んでくれる子は、怖いから仕方なく、遊ばないと面倒だし。から、
色んな生き物がいる場所を知っている、捕まえ方も上手いし、一緒にいると頼もしい。
に変わっていたようです。不思議とその頃から手を出すような事態になる事はありませんでした。
同時に、先生なしで遊びに行くようになっていました。逆に先生が一緒に行こうよと言っても自分達だけの方が楽しくなっていたのです。

私がこの仕事に就いてから、時々その事を思い出す事があるのですが、きっとあの時先生は私の性格と、周囲との関わり方を見てくれていたんだと思う事があります。

とても楽しく、そして自分が輝ける瞬間に出会わせてくれた先生。
他の先生には内緒で余った給食のデザートを娘に根こそぎ持って帰るような先生。
途中から自分が一緒に遊びに行けなくなり、いじける先生。

そんな、私の先生。

私が感じた事を、少しでも今の子ども達に伝えられたら良いなと思っています。

理事長

2015年12月10日

先生達の仕事の1コマ

         

長らく更新が途絶えておりましたコラムですが、
今回はいつもと少し切り口を変えてみます。

先生達の仕事の1コマをご紹介しましょう。

「ねぇ、せんせいはおしごとしなくていいの?」
「いつも幼稚園に来てるけど、しごとしないの?」

たまにある、こういった私への(理事長)質問は置いておきましょう。

子ども達が居るときの仕事。
子ども達が居ないときの仕事。
どちらも大切。

優先順位はつけられませんが、やはり子どもと直接関わるという意味では
子ども達が居るときの仕事がメインであり、多くの方にとっての「幼稚園」
であると言えるでしょう。私もそう思います。

しかし、子ども達が居ないときの仕事。
これは、子ども達が帰った後の残務処理ではなく(それもありますが)
翌日、翌週、来月、子ども達の活動をどのようにするかを決めていく、
準備をする仕事です。

子ども達が居るときの幼稚園は
子ども達が居ないときの幼稚園で作られているとも言えるでしょう。

今回は11月中の職員室で写真を撮ってみました。
「おもちつき」を見直し、
より、子ども達にとって楽しく、おもちそのものに触れその感触を楽しむ。
その為には・・という事を実際におもちを作って検討しています。