2017年2月10日

あくまで道具、教材。(幼児教育カンファレンス2017を経て)

         

昨年の11月、幼児教育カンファレンス2017
に参加してきました。
カンファレンス終了後には登壇された方々と貴重なお時間を共にさせていただきました。

100年前・・
絵本、クレヨン、色鉛筆、絵の具、粘土、色画用紙、折り紙、のり、ハサミ。
これらを子ども達一人一人が使用できるほど普及していたでしょうか。
技術の向上により大量生産が可能となり、使えるようになりました。
当時は最先端の教材であったかもしれません。
初めて導入した園は色々なことを言われたかもしれません。
そんなもの危ないとか、子どもには早いとか。(推測の域を出ませんが)
しかし、今では当たり前です。
だからそれらが幼稚園にあっても誰も何も疑問に思うことはありません。

そして現在、さらなる技術の発展により、
スマートデバイスが使用できるようになりました。
もはや仕事をする上では不可欠のものとなってきています。
今では当たり前です。
だからそれらが仕事場にあっても誰も何も疑問に思いません。

絵の具にしても、クレヨンにしても、スマートデバイスにしても
そのもの自体に意味はありません。
それを使う人がいて、そしてどのように使うかで初めて意味を持ちます。
絵の具やクレヨンが何かをしてくれるわけではありません。
スマートデバイスも同様に、どのように使用するかが大切です。

道具によってその園の理念が変わるのでは使わない方が良いかもしれません。
でも上手に使えたら、適切に伝えることができたら、
子ども達の可能性は大きく広がるかもしれません。

そして、今の子ども達が社会に出るとき、ICTやスマートデバイスは
当たり前、いや、古くなっている可能性の方が高いでしょう。
youtubeやゲーム、SNSだけがスマートデバイスの役割ではありません。
スマートデバイスを使用して、コミュニケーションしたり、仕事を効率的に行ったり。
できることは沢山あります。

足立みどり幼稚園ではiPad30台を月に一回、
40分程度(実質触れているのは10分程度)、
年長の子ども達と一緒に楽しく使いながら過ごしていきます。
年長児の年齢を考えると、ITリテラシーを高めるとか、仕事に使えるようにとか、
そういうことではなく、楽しく触れながら「伝える力(アウトプット)」を養う
きっかけ作りになれば良いと思っています。

あくまで、道具、教材です。

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