久しぶりのコラムなので、長文です。
定期的に更新して短くという突っ込みは優しくお願いします。
園だより等でも幼児教育業界や子どもを取り巻く環境(施設)が
過渡期であり、激動の時代の真っ只中であることは時々書かせて
いただいていおります。
「施設」
幼稚園、保育園、幼保連携型認定こども園、幼稚園型認定こども園、保育所型認定こども園、地方裁量型認定こども園、小規模保育、企業主導型保育所、事業所内保育所・・・etc
一昔前は幼稚園か保育園という認識だったのは私だけではないのではないでしょうか。
しかし、上に書いただけでもこれだけ存在します。
それは子育ての仕方が多種多様になり、またそれだけのニーズが存在することを指します。幼稚園や保育園だけではカバーしきれなくなってきたのです。
幼稚園だから、保育園だから、認定こども園だからという選び方もありますが、
詰まるところ、「良いところ」が選ばれることに間違いはありません。
今は待機児童が騒がれていますが、落ち着きを見せた時には必ずそうなるでしょう。
待機児童となった場合、預かってもらえれば良いという妥協はありますが、
それでも親としては「より良いところ」を我が子の育ちの場に選びたいのが本心です。
また、こんなニーズもあるのではないでしょうか。
本当は保育園に通って仕事に復帰したい。
でも優先順位が低く入ることができない。
本当は幼稚園に通って子育てに時間を使いたい。
でもここで職を離れるわけにはいかない。
そのハイブリット型として双方の強みを生かす目的で生まれたのが認定こども園です。
しかし、その認定こども園でも施設によって様々な「方法」が存在します。
どれを選べば正解というのはありません。
幼稚園関係者の一部では子どもの為を思っていない施策だと言われたりもします。親の就労斡旋だと。一理あるのでしょう。しかし、その感覚はもしかしたら半世紀近く前の感覚なのかな?と思う時もあります。今は社会情勢が違います。子育て自体が昔より難しくなっている気もします。ご近所で、大家族で子育てという概念は今のお母さんにはないと思います。
話が逸れました。
間も無く、学習指導要領が新しくなります。
その改訂において中心でご活躍されている、
「白梅大学教授:無藤先生の講習」、
日頃から共に情報交換をさせていただきお会いすることも多い、
「子ども子育て支援新制度の最先端を走る認定こども園:東村山むさしの認定こども園」の視察
に理事長、園長、鈴木の3名で行って参りました。
詳しくは改めて設けなければ足らないほどのものなので、印象的だった部分だけを申します。(私のメモが元なので無藤先生の言われたことと若干のズレがあるかもしれません。)
幼稚園・保育園・認定こども園において使用する用語に違いはあれど目指す子どもの姿は同じ。従って、今、幼稚園だから、保育園だから、認定こども園だからとあえて名乗る必要はないし、それ自体に意味はない。
小学校はスタートアップカリキュラムが義務となる。つまり、幼児教育の終わりの時点をしっかり把握した上でスムーズに1年生のスタートを切ることが求められる。今までは幼稚園や保育園という前の走者がバトンを繋いできたのに、助走をせずに立ち止まってバトンを受けていたのが小学校のスタートである。それは小6から中1にも言えること。助走をしてスムーズに走り出すことがスタートアップカリキュラムである。
ハードである施設とソフトである教育がともにバージョンアップをしなければいけない時期に来ています。その双方の最新の状態を学ばせていただけたことに感謝申し上げます。
本園は引き続き情報を追いながら、様々な方と連携し、子ども達にとって、関わる皆さまにとって、より良い施設となれるよう努力を続けていきます。
なんだか、久しぶりのコラムなのに難しい話になってしまいました。
次回は少し緩い内容で(笑)