せんせいのコラム

2017年3月16日

立派な卒園式でした

         

「平成28年度卒園証書授与式」
73名の年長児全員に卒園証書を手渡すことができました。
多くの方にお越し頂き、感謝しております。

「みどり幼稚園で良かった」
と多くの方におっしゃっていただき、先生達の努力が報われる瞬間でした。
一番嬉しいお言葉です。ありがとうございました。

これから先、ずっとこの光景を繋いでいきたい。
今まで通り。
ただし、今まで通りやるには、前進していなければなりません。
形や取り組みは変化しても、今まで繋がれてきた、
「みどり幼稚園の思い」は少しも変えるつもりはありません。
子ども達の為に、また明日から頑張っていきます。

今日だけは寂しさと嬉しさが入り混じったこの感覚に浸らせていただきます。

2017年2月10日

あくまで道具、教材。(幼児教育カンファレンス2017を経て)

         

昨年の11月、幼児教育カンファレンス2017
に参加してきました。
カンファレンス終了後には登壇された方々と貴重なお時間を共にさせていただきました。

100年前・・
絵本、クレヨン、色鉛筆、絵の具、粘土、色画用紙、折り紙、のり、ハサミ。
これらを子ども達一人一人が使用できるほど普及していたでしょうか。
技術の向上により大量生産が可能となり、使えるようになりました。
当時は最先端の教材であったかもしれません。
初めて導入した園は色々なことを言われたかもしれません。
そんなもの危ないとか、子どもには早いとか。(推測の域を出ませんが)
しかし、今では当たり前です。
だからそれらが幼稚園にあっても誰も何も疑問に思うことはありません。

そして現在、さらなる技術の発展により、
スマートデバイスが使用できるようになりました。
もはや仕事をする上では不可欠のものとなってきています。
今では当たり前です。
だからそれらが仕事場にあっても誰も何も疑問に思いません。

絵の具にしても、クレヨンにしても、スマートデバイスにしても
そのもの自体に意味はありません。
それを使う人がいて、そしてどのように使うかで初めて意味を持ちます。
絵の具やクレヨンが何かをしてくれるわけではありません。
スマートデバイスも同様に、どのように使用するかが大切です。

道具によってその園の理念が変わるのでは使わない方が良いかもしれません。
でも上手に使えたら、適切に伝えることができたら、
子ども達の可能性は大きく広がるかもしれません。

そして、今の子ども達が社会に出るとき、ICTやスマートデバイスは
当たり前、いや、古くなっている可能性の方が高いでしょう。
youtubeやゲーム、SNSだけがスマートデバイスの役割ではありません。
スマートデバイスを使用して、コミュニケーションしたり、仕事を効率的に行ったり。
できることは沢山あります。

足立みどり幼稚園ではiPad30台を月に一回、
40分程度(実質触れているのは10分程度)、
年長の子ども達と一緒に楽しく使いながら過ごしていきます。
年長児の年齢を考えると、ITリテラシーを高めるとか、仕事に使えるようにとか、
そういうことではなく、楽しく触れながら「伝える力(アウトプット)」を養う
きっかけ作りになれば良いと思っています。

あくまで、道具、教材です。

2017年1月31日

仮園庭整備

         

いよいよ3月下旬より新園舎の建設が始まります。
工事中は園庭が使えなくなります。

どうしたものか・・。
と、約2年前、まさにこの風景を見ながら頭を悩ませていたら、

 

 

いやいや、目の前にあるじゃない。
と思ったのもつかの間、
でも、ここは他の方の土地であり農地です。
さすがに、ここを園庭として使わせてくださいなんて・・
ちょっと厳しいだろうな・・。

ダメ元でご相談したところ、快く貸してくださいました。
農業に使用している(生産緑地だとか調整区域)土地は
その他の目的で使用してはいけないという認識があり躊躇していた
のですが、学校法人が使用する場合には認められるそうです。
私の勉強不足でした。

園庭として使用できるようにする為の準備も考慮した期間を
お借りすることができました。2月初めよりいよいよ整備が
始まります。写真は草刈りを終えた風景です。

2016年10月13日

運動会が教えてくれたもの

         

無事に行うことができた運動会。
延期にも関わらず、たくさんの方々にお越しいただきました。
ありがとうございました。

今日は職員会議でした。
運動会についての細かい部分の改善点や反省点を園全体で共有しました。

子どもたちが見せてくれた競技や演技について反省することはありません。
その時、その場で見せてくれた姿にそれ以上も以下もないからです。
練習通りにできた姿に感動し、思うようにできなかった姿にも感動してしまう。
子どもたちはすごいもので、練習以上の姿を見せてくれることも多いのです。
これにも感動してしまう。

今回の運動会を通して、保護者の皆様からは温かいお言葉をたくさん
いただきました。何よりも嬉しいのは先生たちへの感謝や労いのお言葉です。
感動したという思いを伝えていただいた方も多くいらっしゃいました。
雨でも、延期でも本気で臨む先生たちの姿あってこその皆様の温かいお言葉だと思います。

本当にありがとうございます。

最後に、お手伝いのお母様方へ
皆様のご協力があっての運動会でした。
延期を決めた際一番近くでその決定を受け入れ、
「しょうがないよ先生」と言ってくださった皆様に心から感謝しております。

こんな温かい気持ちが溢れる素敵な幼稚園にしたい。
そんな雰囲気の中で先生たち、子どもたちを過ごさせてあげたいと
改めて思いました。
たくさんのことを教わった運動会でした。

2016年10月8日

反省とお詫び

         

今日、10月8日(土)は運動会でした。
前日の天気予報では曇り。
明後日、月曜日の予備日が晴れとなっているが・・
その翌日は怪しいため、天候が早まったらおそらくできない。

今日にピークを持ってきている子ども達。
今日に全てを注いできた先生達。
今日に都合を合わせて楽しみにしてくれる保護者の方々。
遠方からお越しのおじいちゃんや、おばあちゃん。

できる可能性があるならやりたい。

試行錯誤して、腹が決まったと思った5分後には、
でもやっぱり・・・。
お弁当の用意だってあるはず。
中止なら前日から来なくても良い方もいるはず。
朝早く並ばなくても良いお父さんもいるはず。

苦肉の策で、
お弁当なし、子ども達のプログラムは全て行い、
午前中に終了予定という本園では初めての事に。
前日の18:00にその旨のお知らせを保護者の皆様にして、
「よほどの事がない限りやるぞ」と決めました。

朝になり、天気予報では降り出すのが少し早まった様子。
どうしよう・・。途中で変更だけはしたくない・・。

でも、うちの先生達は絶対に臨機応変に対応できる。
それだけの動きができるように皆日々努力している。
大丈夫。
そして、うちの保護者の皆様ならきっとご理解いただける。
大丈夫。

そして会場を提供して頂いた宗岡第二小学校の校長先生にも
「できる限り協力する!要望があれば言ってください!」
と本当に心強い支えをいただきました。

しかし結果は、開会式終了時点で中断、月曜日へ延期というもの。
予想していた中で最悪のシナリオでした。
それだけは避けたいと思っていました。
普段なら、予定していたものをやりきる事ができない
可能性があるなら何を言われようとも延期。
それが子ども達の頑張りに応える唯一のものだと思っています。
当日になったら我々ができるのは子ども達が全力で出来るように
してあげる事だけ。これしかないからです。
しかし、今回は・・。

後悔と申し訳ない思いでいっぱいです。

そんな状況でも温かいお言葉や拍手をいただいた
保護者の方々には感謝しかありません。
皆様のおかげでどれだけ救われた事か。
そして子ども達が見せてくれる表情にも。

きっと皆様それぞれに様々なお考えがある事だと思います。

反省を翌年以降に活かすと決めて、
そのお言葉を絶対に忘れないと決めて、
皆様にお詫び申し上げると共に、
月曜日、最高の運動会にすることを決めました。